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桜色
¥4,000
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薄墨色
¥4,000
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萌黄色
¥4,000
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【fu-ko〜自然に一番近い布〜】
丹波布の、あたらしいカタチ
兵庫県の中央に位置する、丹波市。
丹波布の産地であり、我々の暮らす自然豊かなまちです。
丹波布は、経緯(たてよこ)共に手紡ぎの糸を用い、丹波に育つ草木による草木染めです。
過剰な自己主張が無く、静かで穏やかな風合いは、民藝運動の主唱者・柳宗悦に注目されたのを契機に復興されました。
手紡ぎ糸が草木の色を得て織り成す美は、多くの人を惹きつけてやみません。
全国に織物産地は数あれど、手紡ぎの織物を産地として伝承しているのは丹波だけです。
ただ全てを手作業で行っているため、決して安価なものではありません。
そのため、なかなか人々の目に触れることができないことも事実です。
「素晴らしい丹波布を多くの人に知ってほしい」
「fu-ko」はこういった思いから生まれました。
多くの人に「手紡ぎの温もり」を感じてもらえればと思っています。
「fu-ko」という名前は風光明媚から引用しました。
丹波布を“風をまとい自然を肌で感じる布"とし、 “触れる風”“見る光”に焦点を当て、人名のような親しみやすさを持ってもらうために命名しました。
「fu-ko」は出来るだけ価格を安くしたい、という思いから丹波布の端布(はぎれ)を素材としています。
しかし多くの端布では糸がほつれ、製品に使用ができませんでした。
「fu-ko」の布は、丹波布工房「丹の布」の大谷由美子さんが紡いだ布です。
大谷さんの織る布が、端布であってもほつれないのは、紡がれた糸が均等である事に加え、細く柔らかだからです。
「fu-ko」は、大谷さんの布に出会って実現することが叶いました。
また本冊子の花柄は、丹波布の草木染めの原料となるヤシャブシ、こぶなぐさ、紅花、クチナシの実、綿花を組み合わせて作成しました。
丹波布を彩る丹波の自然をこちらの柄からも感じることができます。
商品を彩る桐箱・刻印・綿も「fu-ko」に関わるものは全て丹波の「人」「もの」で作られました。
作業の手間と比較すればお断りを受けても全くおかしくありませんでしたが、みなさんの思いで「fu-ko」は完成しました。
大きな商品でも目立つ商品でもありません。
しかし「丹波布の魅力や物語を伝えるきっかけ」として「fu-ko」が多くの人々の「手」に「目」に触れることが叶えばこれほどの喜びはありません。